先日、AdobeがFlash Playerのアップデートおよび配布を2020年末に終了させるという発表がありました。
Flash とインタラクティブコンテンツの未来|Adobe.com
Flashと言えばちょうど2000年頃、私がまだ小学生の時に「Flash黄金時代」と呼ばれる期間が訪れ、学校のパソコンを使った授業の自由時間ではよく面白フラッシュサイトを覗いてクラスメイトと一緒にゲラゲラ笑っていた思い出があります。
生まれが1990年付近の方ならB’zの「さまよえる蒼い弾丸」やThe Offspringの「ALL I WANT」を聴くとドラえもんの姿が脳裏に浮かぶという方も多いのではないでしょうか?
当時のFlashは今で言うところのYouTubeやニコニコ動画といった強いコンテンツ性を持った存在でした。
それだけではなくwebサイト制作の観点から見たFlashは、複数の画像が切り替わり表示される「イメージスライダー」や、サイトそのものがFlashで出来ているという「Flashサイト」など、webサイトのインタラクション部分に大きな貢献をしていました。
※インタラクション—ユーザーへの使いやすさや楽しさ、利用経験的な部分
私が初めてつくった自身のポートフォリオサイトにもFlashを使っていました。懐かしい……。
HTML5へと移り変わった今のweb制作ではJavaScriptをはじめとした各種スクリプトや、CSSアニメーションやSVGアニメーション(弊サイトのトップページで使われいるもの)、ブラウザ上で3D表現が行えるWebGLなど、ツールに頼らないインタラクションの表現が主流となってきました。
冒頭にも記した通り、2020年の末でFlash Playerのサポートが終了してしまうためwebサイト上で使用されているFlashコンテンツは新しいフォーマットのものに置き換えるようAdobeからも推薦されています。
既に現時点で一部ブラウザやスマートフォン(iOS、Androidいずれも)ではFlashコンテンツの再生が行えなくなっている製品も数多く存在しています。早めの切り替えをご検討ください。
そして多くの方が勘違いされているのが、ブラウザ上でFlashコンテンツを再生するためのFlash Playerのサポートが終了するのであって、Flashそのものが終了するわけではありません。
2017年5月に公開された「夜明け告げるルーのうた」というアニメーション映画では全編にわたってFlashが使われているそうです。
面白フラッシュを見て育った私としましては、アニメーション・ムービーツールとしてのFlashのこれからにも期待をしていきたいと思います。
ちなみに「面白Flash」ではなく「面白フラッシュ」とあえて表記するのは、当時の私がカタカナで「フラッシュ」と検索していた名残です。
なんじゃそりゃ。